誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則 |
書名のとおり、本書には人生で成功するための法則がわかりやすくまとめられています。その成功の法則は、際立って
目新しいものがあるわけではありません。他の成功に関する本でも取り上げられていることが多いです。
ですが、1つ1つ法則が簡潔にまとめられているので、頭にすっと入りやすいという感想を持ちました。 法則自体は誰でもできることばかりが記載されております。ただ、行動自体は簡単なことなのですが、実際に行動するには 現在の自分の柵(しがらみ)を打破することが求められるので、「変わりたい」という自分の決意が必要です。 冒頭に「人間に残された最後の自由は、どんな状況にあってもその中で自分の態度を決める事だ」と書かれていますが、 成功するもしないも自分の態度で決まります。つまり、現在の状況は、意識的にせよ無意識にせよ自分が作り出したものです。 そのため、今の状況に責任を持ち、そして変えようと決心することから成功への道が始まるのです。 他に、 ・自分の意思の持ち方(問題を周りのせいにしても仕方ない。自分の人生は自分で築く) ・習慣(常識や社会通念には捕われないよう注意する) ・避けるべきこと(夢を壊す人は避ける) など、読んでいると、自然に自分のモチベーションが上がってくるのがわかります。 冒頭にも述べましたが、成功の法則が1つ1つ独立して説明されてますので、本の途中から読むこともできます。毎日 1つの法則を読み返すというのも、自分の成功に近づくいい習慣かも知れません。 〜実際に成功した人の足跡をたどる以外に、確実に成功する方法はない〜 ジム・ドノヴァン |
金持ち父さんの子供はみんな天才 |
「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズの1冊。今までのシリーズのように読者が経済的に自由になるための方法について
書かれているだけでなく、今後社会に出て行く子供達にお金の教育が必要であることを述べています。 私は「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズが大好きです。それはお金に関する知性が養われていない私でも、まるで 小説を読んでいるかのように頭に入ってくるからです。複雑なお金の知識をこれほど簡単に書いている本は、なかなか めぐり合えません。 著者は小さい頃から活発な子供で、教室でじっと授業を聞いていることが退屈で仕方がなかったため、学校ではあまり いい成績をとっていませんでした。著者の父親(本の中では貧乏父さん、賢い父さんと呼ばれています)はパワイ州教育機関の トップでしたが、子供に「勉強しろ勉強しろ」と言うかわりに、子供の性格にあった学習方法を見つけるよう 手助け していました。その結果著者はまず行動し、その結果から学ぶという自分にあった学習方法を見つけることができたのです。 子供はみんな天才です。しかし、日本でもアメリカでも、現在の教育プログラムでは、「読み書きができる子」だけが頭がよく、 読み書きが不得意な子供は頭が悪い子というレッテルを貼られてしまいます。子供が幼いうちに才能を見つけ、 その成長を 助け、たった1つの読み書きの才能しか認めない教育システムから子供を守ることが親の大事な仕事なのです。 このレビューでは教育について書きましたが、全体の半分が教育について、残りの半分は今までの 「金持ち父さん貧乏父さん」 シリーズ同様、金持ち父さんの習慣や教えについて書かれています。実際著者の作成・販売しているキャッシュフローゲーム (ボードゲーム)を授業に取り入れ、子供達にお金に関する教育を成功させた話も登場します。 〜自分の努力と交換に、実際に何百人という人にサービスを提供するビジネスを作れば、きみは百万長者になれる。 さらに、何億という人の役に立つビジネスを作れば、億万長者になれる。これは単純な交換の原理だ〜 ロバート・キヨサキ |