7つの習慣―成功には原則があった! |
この本も私が購入してから1年以上も本棚に収められていた本です。しかし、人格に関する本ではこれが最高の
本であると確信しています。といいますのは、成功には公的成功(一般にいう社会的な成功)と私的成功(その人物が
人間としてできている、成功している)があり、私的成功がなければ永続的な成功は成しえないというのが、
その考えになっているからです。私的成功を達成するには、その人に信頼という土台がなければならない。 7つの習慣のうち、1〜3は私的成功のために必要な習慣、4〜6は公的成功、これらをバランスよく、賢明にのばす 7つめの習慣で構成されています。4〜6の公的成功のための習慣を身につけるまえに、かならず私的習慣が必要に なるのです。私的成功が達成できて初めて、周りの環境に影響を及ぼすことができる人間になるのです。 第一の習慣「主体性を発揮する」。主体性を持つということは率先力を発揮するだけでなく、人間として自分の 人生に対する責任をとるということです。一見私たちの行動は周りの状況から決められているように思えますが、 実際は私たち自身の選択によって決まっていくのです。 第二の習慣「目的を持って始める」。自分の葬儀を思い浮かべたとき、葬儀に来てくれた人々に述べてほしい弔辞を 注意深く考えることで、自分自身の本当の成功の定義を見つけることができるのです。その自分の本当の目的を正しく 把握して、日々の生活をはじめていくという習慣です。 第三の習慣「重要事項を優先する」。これはよく時間管理に関する自己啓発本でも取り上げられる項目です。 ただし、通常は優先事項から外れてしまいがちな、「重要であるけれど緊急ではないこと」に費やす時間を 意識的に増やすことが、成功に必要なことであるという考えが基本になっています。そして反対に 「重要ではないが緊急であること」に費やす時間はできるだけ減らします。 重要であるが緊急ではないことには、健康維持、人間関係作り、勉強や自己啓発などが当てはまります。 これらの時間を増やすことで、今後発生する問題の絶対数が減り、さらに自分を磨くことに時間を当てることが できるのです。 第四の法則以降は紙面の都合上割愛させていただきます。これらは第三までの習慣ができていることが前提に なっているからです。しかし、まずはここまでの習慣を自分の習慣にすることで、自分の中での本当の成功に 近づけると思います。 〜人格は繰り返す行動の総計である。それゆえに優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である〜 スティーブン・R. コヴィー |
金持ち父さん貧乏父さん |
私がこの本に出会ったのは、営業職についていたときです。同僚の1人が休憩時間に熱心に読んでおり、
軽く内容を聞いた後自分で購入しました。この本は日系アメリカ人ロバート・キヨサキ氏がアメリカで
出版し、遅れて日本でも出版されました。出版当初からそのタイトルの新鮮さと内容(お金に関する本
であるということ)から話題になっていたことは知っていました。しかし、当時私はお金の儲かる本と
思っており、「そんなにうまく儲かる話があるはずがない」と思っていました。 ですから、同僚から内容を聞くまでは、読むつもりはありませんでした。 さて実際に読んでみると、日本ではあまり見ないタイプのないようだと思いました。一般にお金を 持つ(沢山儲ける、稼ぐ)ことはよい印象がありません。どちらかというと悪いイメージの方があるの ではないでしょうか。 そんな中でお金がないことこそが悪の根源と言い切っているのはとても新鮮なことでした。また同じ くらいショッキングだったのが「お金に関する教育」です。私はその当時までお金に教育が必要だと も、お金に関する教育があることも知りませんでした。これはアメリカも日本も同じで小学校、中学校 、高校、大学すべてのカリキュラムでお金に関する授業はありません。 だから人々は学校を卒業したら定年を迎えるまで働くしか稼ぐ方法を知らないというのです。 もちろん労働することが悪いことではありません。ただそれ以外に選択肢があることを知るべきだと 感じました。 また、資産についても考え方がガラリと変わりました。「持ち家は資産」と一般に思われています。 もちろん家を購入すれば世の中では資産といわれます。金持ち父さん貧乏父さんでは自分のポケット (財布)からお金を奪っていくものを負債、自分のポケットにお金を運んできてくれるものが資産なの です。持ち家の場合、前者にあたり負債となるのです。 稼いだお金で資産を買い、資産が生み出したお金でさらに資産を買う。これが金持ち父さんと貧乏 父さんの違いだったのです。 これはまだこの本のいいたいことのほんの一部ですが、著者が一番言いたいことだと思います。 〜どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるかと自問する〜 ロバート・キヨサキ |