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ブックレビュー(エッセー) ☆3つ



スピリチュアルワーキング・ブック
テレビ番組「オーラの泉」(2005年4月〜)などでもお馴染みとなったスピリチュアルカウンセラー江原 啓之さんの著書です。 私はこの世に霊は存在すると思いますが、どうもテレビに出てくる霊能力者、占い師は信用できないタイプです。 そのためこの本を会社の上司から無理やり借りさせられたときは、読まずに返そうかと思ったくらいでした。
ただ、自分の意思にそぐわないとしても何かしら、自分の血となり肉となることもあると思い読み始めました。

内容は人間のスピリチュアル(魂)について少し説明があり、それと関連付けて現在の仕事に対する心構えや考え方について 述べられています。 私達はこの世に魂を磨くために生かさられているのです。現世で数々の経験を通し、魂を成長させ、あの世に戻っていく。 それを繰り返すことでより高いステージに上がれるのです。
いろいろな経験の中には、苦労や困難のほうが多いですが、そんな時は 「そこから何を学ばなければいけないのか」と考えるのです。 そうすることで自分の魂が磨かれ始めます。不平や愚痴を言うだけで磨かれなかった魂は低いステージに とどまったままなのです。

江原さんのスタンスは「自分の身に起こることは、すべて自分に責任がある」というスタンスです。 自分が楽しくポジティブに仕事をしたいなら、自分から笑顔で職場にいく必要があるのです。自分から物事をポジティブに 動かしていくことで、事態が好転していきます。
私自身もそうですが、人は困難に直面すると、とかく狭い視野でしかその物事を捉えることができなくなってしまいます。 そんな時にこの本は現在の状況を一歩引いた地点で冷静に分析するための手助けとなってくれることでしょう。

今の仕事がつらいと悩んでいる方に一度読んでいただきたい1冊です。

喜んでお金を捨てる「喜捨」という言葉がある。 お客さんが支払うお金がすべて「喜捨」になりますように、喜んでお金を払ってもらえますようにと思って取り組んでいれば、 必ず結果はついてくる
江原 啓之

人生はイメージしだい ツボをつかめばしめこのうさぎ
私はこの本を読むまで、著者のことをたまにテレビで見るちょっと恰幅のいい、妙に自信に満ちた おばちゃんだなぁと思っておりましたが、この本を読んだ後は、なんと失礼だったことかと 反省することしきりでした。 自信に満ちた恰幅のいいおばちゃんは「自信のあるお肌がきれいな苦労を乗り越えてきた社長」という 印象に変わっていました。

本は著者の幼少時代の貧しかった生活のことから現在に至るまで自伝のように書かれています。 母親に手に職をつけなさいと口癖のようにいわれ、理容師になるために上京後、ある理容室で がむしゃらに(泥まみれという言葉がぴったりあうくらいです)働いていました。そんな時自身がニキビや 太りやすい体質に悩んでいたこともあり、人間の中身も外見も美しくなれるようになエステティック 技術を学ぼうとフランスに渡るという大きな決断をします。

この本を読んでいて一番に感じたことは「すごく前向き・ポジティブ」な人物だと いうこと。読んで いるこちらも小さなことでくよくよしているのが馬鹿らしくなります。 また著者は思い立ったが吉日とばかりフランスに渡ったことからもわかるようにすごく決断力が あります。まるで男性のような決断力でなぜか読んでいてスカッとした気持ちになれました。
そしてやはり美に対するまじめな姿勢には感心させられます。

内面・外見ともにきれいになりたい女性には良い刺激になることでしょう。

どんなことが起きても全てよしと受け止める
たかの 友梨

鋏のひとりごと
この本も自分に近しい人から薦められた1冊です。その人は美容の専門学校に通っていました。 その専門学校の授業の中で著者である田中トシオさんに直接講師に来てもらったそうです。
田中さんは新潟県に生まれ、東京の理容専門学校を卒業と理容師として修行をつまれ、全国理容 競技大会にて優勝し日本チャンピョンとなり、さらには世界チャンピョンにもなった人です。 現在は直営店を数店経営し、さらに理容の国際大会のコミッショナーや海外で自身のヘアショーを 開催しています。
私はそれまでまったく聞いたことのない名前でしたが、本を読むうちに田中さんのあったかさが しみじみ伝わってきて、「この本大事にしたいな〜」と思わせられました。文体は腰が低く、 こんなにすごい人物が書いていると思えません。

内容は自身が新潟県山古志村で生まれた貧しかった幼少時代、そして自分の努力でつかんだ結果・ 経験に基づく人間のあり方、生き方、気持ちの持ち方、人との接し方について述べられております。 その1つ1つの言葉は田中さんの経験を通して書かれているので、私のような若輩者にはすべて「あぁ〜 そのとおりだ」「やっぱりそうなんだなぁ」と自分の身にしみるものばかりです。

本を読み終えると、すごく暖かな気持ちになります。まるで寒い冬、自分の部屋に差し込む 太陽の光で日向ぼっこしているような、素朴であったかくて、安心できる、心地よい 気持ちにさせてくれ ます。頂点に上り詰めた人だからこそ、謙虚に自分の考えを述べられるのではないかと感じました。

いまやる人は明日もやる いまやらない人は明日もやらない
田中 トシオ